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01 ・ AI 活用

システム開発の内製・外注の相談先5種|作らない判断を言える相手を選ぶ

公開:更新:執筆:AI が下書き監修:YW(CONFLUX PARTNERS)

方眼の入った白い紙の上で、プリズムが朝の光を虹色に分けている。
AI で生成したイメージです。

ANSWER ・ 結論

システム開発を内製で進めるか外注するか迷ったときの相談先は、開発会社・ITコンサル・技術顧問・内製化支援サービス・経営と開発の顧問の5種類です。

対象読者この記事は、IT の専任者がいない従業員10〜100名の会社で、システムを社内で作るか外に頼むかを誰に相談するか迷っている経営者・事業責任者向けです

※ 2026年11月時点の情報です

AI 活用の記事の全体は、AI 活用の記事の一覧にまとめています。

このページの内容8 章
  1. 01内製か外注か迷ったときの相談先は5種類
  2. 02相談先5種類を作らない判断と作るまで頼めるかで比べる
  3. 03開発会社に相談するなら既製サービスで足りるかを先に聞く
  4. 04ITコンサル・技術顧問・内製化支援サービスが向く会社
  5. 05相談先を決める分かれ道とまだ相談しなくてよい場合
  6. 06相談の前に社内で用意する3つ
  7. 07よくある質問
  8. 08まとめ: 作らない判断を言え、作るまで頼める相手を選ぶ

比べるときは「作らない判断を言えるか」と「作るところまで頼めるか」の2点を見ます。この記事では、5種類の違いと、IT 担当がいない会社の選び方を説明します。

この記事でわかること
  • 内製か外注かを相談できる5種類の相手
  • 相談先を比べる2つの見方
  • 会社の状況ごとの相談先の選び方
  • 相談の前に社内で用意すること

※ 当社の数字は2026年10月時点の自社実績です。

内製か外注か迷ったときの相談先は5種類

内製か外注かを相談できる相手は、作る側・助言する側・社内に入る側の立場で5種類に分かれます。立場が違うと、相談の答えの出し方も変わります。

困っている業務から、既製サービスで足りない業務、作ると決めた業務、内製か外注かの順に絞り込む図

内製・外注の相談先とは、システムを社内で作るか社外に頼むかを決める前に、業務と体制を見て進め方を助言する相手のことです。

5種類は次のとおりです。

相談先 どんな相手か 立場
開発会社の相談窓口 システムを作る会社の、見積り前の相談 作る側
ITコンサル 業務とシステムの進め方を助言する会社 助言する側
技術顧問 社外の技術者が月ごとに相談に乗る形 助言する側
内製化支援サービス 社内の作り手を育て、作り方を移す支援 社内に入る側
経営と開発の顧問 事業の相談と開発を同じ窓口で見る形 助言と作る側の両方

相談で決めるのは、作り方より先に「何を作るか」です。困っている業務のうち、既製サービスで足りない業務だけが作る対象になります。作ると決めた業務について、最後に内製か外注かを決めます。

内製と外注を分ける条件そのものは、システム開発の内製と外注は4つの条件で決めるで説明しています。この記事は、その条件を誰と一緒に確かめるかを扱います。

相談先5種類を作らない判断と作るまで頼めるかで比べる

相談先5種類の違いは、既製サービスで足りると言えるかと、決めた後に開発まで頼めるかの2点で比べると分かります。料金や会社の大きさより先に、この2点を確かめます。

開発会社の相談窓口・ITコンサル・技術顧問・内製化支援・経営と開発の顧問を、作らない判断と作るまで頼めるかで比べた表

2点で比べた目安は次の表のとおりです。○と△は、当社の判断で付けた目安です。

相談先 作らない判断を言えるか 作るまで頼めるか 向く会社
開発会社の相談窓口 △ 受注が仕事のため作る案に寄りやすい ○ そのまま頼める 作るものが決まっている
ITコンサル ○ 作る側でないため言いやすい △ 開発は別の会社へ 社内に窓口役がいる
技術顧問 ○ 技術の目で言える × 作る人は別に要る 社内に作り手がいる
内製化支援サービス △ 内製する前提で入る △ 社内の人が作る 作り手を育てたい
経営と開発の顧問 ○ 事業の数字から言える ○ 同じ窓口で頼める IT 担当がいない

「作らない判断を言えるか」を最初に見る理由は、作らなくて済む業務を作ると、費用も保守も増えるためです。当社は2021年から2026年9月までに、要件が一般的な勤怠・会計だったため既製の SaaS を勧めた案件が4件あります。社内にエンジニアがいて改修が多いため、内製化を支援した案件は2件です。

「作るまで頼めるか」を2つ目に見る理由は、相談先と作る会社が分かれると、決めた内容を開発会社へ伝え直す手間が出るためです。社内に窓口役がいれば、この伝え直しは社内で担えます。

私は2003年に HP 制作会社を創業し、事業の経営を23年続けてきました。2022年から2025年までは、AI・システム開発会社2社の代表取締役として、AI コンサルティングとシステム開発の事業を運営しました。頼む側と作る側の両方の立場から見ると、相談先の立場は答えの出し方に表れます。

開発会社に相談するなら既製サービスで足りるかを先に聞く

開発会社に内製か外注かを相談するときは、見積りの前に「既製サービスで足りないか」と「作らない場合の案」を聞きます。作る前提の提案だけを比べずに済みます。

開発会社の相談窓口は、作るものが決まっている会社には頼りになる相手です。費用と期間の目安を、そのまま見積りに進めて出してもらえます。当社の代表的な12件(2022年から2026年9月まで)では、費用の中央値は約220万円、開発期間は1.5か月〜8か月(中央値4か月)でした。

開発会社に聞く質問は、次の3つです。

  1. この業務は、既製のサービスで足りないか
  2. 作るなら、最初に小さく作る範囲はどこか
  3. 作った後に社内で直したくなったら、資料と権利は受け取れるか

3つ目を聞く理由は、外注から内製へ移る道を残すためです。当社が2023年から2025年に引き継いだ6件のうち、資料が無かった4件では、調査に合計約25人日(1件あたり4〜9人日)が追加でかかりました。

2025年4月には、飲食店(5店舗)の予約システムを他社から引き継ぎました。ソースコードの権利が前の開発会社に残っていて、改修できない状態でした。権利の譲渡を交渉するより作り直すほうが早いと判断し、3か月で新しく作り直しています。

作る前提の見積りだけで内製か外注かを決めるのはNG

見積りを頼む前に、既製サービスで足りるかと、作らない場合の案を開発会社に聞いてください。

費用の相場は、業務システムが80万〜800万円、SaaS 型の小規模なシステムが80万〜300万円でした(当社の代表的な12件、2022年から2026年9月まで)。AI 導入の試行(PoC)は50万〜200万円です。

契約の形は、情報処理推進機構(IPA)の情報システム・モデル取引・契約書(第二版)が参考になります。小さく作って直しながら進める場合は、同じ IPA のアジャイル開発版の契約書も公開されています。

見積りを横に並べる方法は、システム開発の見積もり比較で説明しています。

自社で使えるか、相談する →いまの業務と社内の体制をうかがい、作らない案も含めて、内製・外注・既製サービスのどれが合うかをお伝えします。何を頼むか決まっていなくても大丈夫です。

ITコンサル・技術顧問・内製化支援サービスが向く会社

ITコンサル・技術顧問・内製化支援サービスは、社内に窓口役か作り手がいる会社で力を発揮する相談先です。助言を受け取って動く人が社内にいるかで、向き不向きが分かれます。

ITコンサルが向くのは、社内に窓口役がいて、開発会社とのやり取りを社内で担える会社です。進め方の助言を受けた後、窓口役が開発会社を選んで頼みます。

技術顧問が向くのは、社内にエンジニアが1人以上いる会社です。作るのは社内の人で、技術顧問は設計や判断の相談に乗ります。

内製化支援サービスが向くのは、社内に作り手を置くと決めている会社です。作り方を社内へ移すことが目的なので、作らない判断より、作れる人を増やすことに力を使います。

3つとも見送ってよい会社

IT 担当がいない会社は、ITコンサル・技術顧問・内製化支援サービスの3つを最初の相談先にしなくて構いません。助言を受け取って開発会社とやり取りする人が、社内にいないためです。

IT 担当がいない会社は、助言と開発を同じ窓口で頼める相談先を選んでください。窓口が分かれると、社長が開発会社とコンサルの間で伝え直す役になります。

試算:仮に、開発会社とのやり取りに社長が週2時間を使い、開発期間が4か月(約17週)だとします。2時間×17週で、約34時間を社長が伝え直しに使う計算です。

顧問パッケージの内容と料金を見る →ここまでの内容が自社に当てはまるか、確認しませんか。要件の確認だけでもご利用いただけます

相談先を決める分かれ道とまだ相談しなくてよい場合

相談先は、社内にエンジニアがいるか・社内に窓口役がいるか・作るものが決まっているかの3つで選びます。3つに答えると、5種類のどれから当たるかが決まります。

条件ごとの選び方は次のとおりです。

  • 社内にエンジニアがいて改修が多いなら、技術顧問か内製化支援サービスを選んでください
  • エンジニアはいないが窓口役がいるなら、ITコンサルで進め方を決め、開発会社へ頼んでください
  • 作るものが決まっているなら、開発会社の相談窓口へ直接相談してください。費用と期間がすぐ分かります
  • エンジニアも窓口役もいないなら、経営と開発の顧問のように、同じ窓口で開発と保守まで頼める相手を選んでください

2つ以上が当てはまるときは、エンジニアの有無を先に見てください。作る人がいるかどうかで、内製の道が残るかが決まるためです。

まだ相談しなくてよい場合

困っている業務を1つに絞れていない段階なら、相談先を比べる前に業務を選ぶほうが先です。業務が決まらないと、どの相談先も一般論の答えしか出せません。

勤怠や会計のように、同じ業種の他社とほぼ同じ流れの業務なら、相談の前に既製サービスを試してください。作る相談そのものが要らない場合があります。

相談先が決めた範囲を小さくしてくれるか

2023年6月には、製造業の会社(従業員約80名)の在庫管理システムで、前の開発会社が作った仕組みに「拠点間の移動」の要件が抜けていました。月末の棚卸しで数字が合わない状態が続いていました。

当社は作り直しではなく、移動の登録画面を足す改修で対応すると判断しました。2か月・追加約120万円で解消しています。よい相談先は、作る範囲を広げる案だけでなく、小さく直す案も出します。

当社が2022年1月から2026年9月までに手がけた開発案件は約48件です。そのうち予定どおり終わったのは約30件、問題になったのは約7件(遅れ1件・追加費用5件・やり直し1件)でした。追加費用を抑えるには、変更の決め方を最初に相談先とそろえておくとうまく進みます。

仕様変更で追加の見積りになった34件(2022年4月〜2026年9月)の追加額は、10万〜180万円(中央値 約35万円)でした。変更をどう書面に残すかを、相談の段階で決めておいてください。

相談の前に社内で用意する3つ

相談の前に、困っている業務1つと今かかっている時間、社内の体制、今のシステムの資料の3つを用意すると、1回目の相談で進め方まで決まります。どの相談先でも同じ準備で済みます。

相談の前に用意する、困っている業務1つとかかる時間・社内の作り手と窓口・今のシステムの資料の3項目

用意するものは次のとおりです。

  1. 困っている業務1つと、今かかっている時間(例: 月に何時間か)
  2. 社内の体制(エンジニアの人数と、開発の質問に答える窓口役)
  3. 今のシステムの資料(ソースコード・設計書・手順書・契約書)

時間を書く理由は、作った後にどれだけ楽になったかを測るためです。2025年3月には、卸売の会社(従業員約25名)の受発注の Excel を Web の受発注システムにし、入力と転記が月約40時間から約8時間になりました(費用80万〜120万円)。

資料を集める理由は、引き継ぎの調査を減らすためです。資料が無いと、相談先は動かしながら中身を確かめるところから始めます。

作るかどうかを AI の活用と一緒に決めたい場合もあります。2025年から2026年9月までに AI エージェントで業務を自動化した8件では、問い合わせメールの一次分類と返信の下書きが1日2時間から30分になりました。費用の考え方はAI エージェントの開発費用で説明しています。

今日やること

まず、困っている業務を1つ選び、その業務に先月かかった時間を書き出してください。次に、社内にエンジニアと窓口役がいるかを1行ずつ書きます。

業務と体制の2行があれば、「相談先を決める分かれ道」の節で、どの相談先から当たるかが決まります。既存のシステムを引き継ぐ予定があるなら、システム保守の引き継ぎも読んでおいてください。

CONFLUX PARTNERS のAI コンサルティングでは、AI を使う業務の選定から、作るか作らないかの判断までお手伝いします。開発まで同じ窓口で頼みたい場合は、システム開発とCONFLUX 顧問パッケージもご覧ください。

自社で使えるか、相談する →困っている業務と社内の体制をうかがい、どこに相談するのが合うかも含めて、作るか作らないかを一緒に決めます。ご契約を前提としたご案内ではありません。

よくある質問

システム開発の内製か外注かを、開発会社だけに相談してもよいですか?

構いません。既製サービスで足りるか、作らない場合の案も最初に聞いてください。作る前提の提案だけで決めずに済みます。

相談する前に、社内で何を用意すればよいですか?

困っている業務1つとかかっている時間、社内の作り手と窓口の有無、今のシステムの資料の3つです。

IT 担当がいない会社は、どの相談先が向いていますか?

当社の判断では、作らない判断も言え、開発と保守まで同じ窓口で頼める相談先です。社内で引き継ぐ人がいないためです。

相談してから、内製か外注かが決まるまでどのくらいかかりますか?

業務を1つに絞って相談すれば、聞き取りから進め方の提案までで決まります。作る範囲が広いほど時間がかかります。

相談した結果、作らないほうがよい場合もありますか?

あります。勤怠や会計のように業務が一般的な場合は、内製も外注もせず既製サービスを使うほうが早く済みます。

まとめ: 作らない判断を言え、作るまで頼める相手を選ぶ

システム開発を内製か外注かで迷ったときの相談先は、開発会社・ITコンサル・技術顧問・内製化支援サービス・経営と開発の顧問の5種類です。

IT 担当がいない会社は、作らない判断を言え、開発と保守まで同じ窓口で頼める相手を選ぶ。社内にエンジニアや窓口役がいるなら、技術顧問やITコンサルも選べます。ほかの記事はAI 活用・コンサルティングの記事一覧にまとめています。

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この記事を引用・紹介するとき

YW(CONFLUX PARTNERS)「システム開発の内製・外注の相談先5種|作らない判断を言える相手を選ぶ」2026年11月7日公開、https://conflux-partners.jp/journal/system-development-naisei-gaichu-soudansaki

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